全日本女子プロレスのスター選手として活躍していた、ダンプ松本さんと長与千種さん。
そんなお二人ですが、現在は親友と呼べるほど仲の良い関係だと言われています。
ところが、選手時代は激しい抗争を繰り広げていたことでも知られていますよね。
果たして、どのようにして敵対関係から親友になったのでしょうか?
とっても気になりますよね。
そこで今回は、
- ダンプ松本と長与千種は親友?
- 敵対関係となった理由と激しい抗争
- 引退試合での感動の仲直りシーン
主にこの3つについて、迫っていきます。
お二人の関係性の変化について詳しく見ていきましょう。
ダンプ松本と長与千種は親友?
全日本女子プロレスに1980年、同期として入門したダンプ松本さんと長与千種さん。
二人は当時、「落ちこぼれ組」として呼ばれ、共に厳しい下積み時代を過ごしていたそうです。
食べるものにも事欠くような貧しい生活の中、寮で共に過ごし、励まし合いながら練習に励んでいたと言われています。
この時期、二人は「チーちゃん」「ユーちゃん」と呼び合うような親密な関係を築いていたそうです。
しかし、その関係は次第に変化していきます。
敵対関係となった理由と激しい抗争
その後、長与千種さんは「クラッシュギャルズ」として人気を博し、ダンプ松本さんは「極悪同盟」の一員として悪役のポジションを務めることになりました。
実は、この敵対関係の裏には、会社側の策略があったことが後に明らかになっています。
会社の会長が二人に対して互いの悪口を吹き込み、感情を煽っていたそうなのです。
ダンプ松本さん本人も後に、「会長にあることないこと、吹き込まれて焚きつけられた」と語っています。
その結果、二人は1985年に「敗者髪切りデスマッチ」で対戦するまでに関係が悪化します。
その試合では、長与千種さんが敗北し、髪を切られるという衝撃的な展開となりました。
この試合は、女子プロレス史に残る伝説的な一戦として、今でも多くのファンの記憶に残っています。
引退試合での感動の仲直りシーン
転機となったのは、1988年2月25日に川崎市体育館で行われたダンプ松本さんの引退試合でした。
4500人の観客が見守る中、当初はダンプ松本・大森ゆかりペアが、クラッシュギャルズ(長与千種・ライオネス飛鳥)と対戦する形で試合が始まりました。
この試合の舞台裏では、長与千種さんが「最後に5分だけでも(ダンプ松本と)タッグを組みたい」と自ら申し出ていたことが後に明かされています。
会社側も「ファンが見たがっている」という理由で、この提案を受け入れたようです。
試合が無効試合となった後、ダンプ松本さんが「長与、来い!お前とは敵だけじゃ終われないんだ」と呼びかけます。
長与千種さんも、「本当のプロレスを見せてやる!私たちだけしかできないプロレスを見せてやる!」と応え、奇跡のタッグが実現しました。
試合後、ダンプ松本さんは「クラッシュギャルズのファンの皆さん、今までチーちゃん(長与)や智ちゃん(飛鳥)のことをいじめてすいませんでした」と涙ながらに謝罪。
「チーちゃん」という新人時代の呼び方に戻ったことで、二人の和解が印象づけられました。
長与千種さんは後に、その時の感動を振り返っています。
「新弟子時代、ごはんも食べられなくて…2人でずっと寮にいた時のことが一気にぶわぁって来て。最後の表情の時って、その時の2人に戻ったというか…」と。
会社側の思惑で、敵対関係にさせられたお二人ですが、下積みの頃からの関係が戻って良かったですよね。
まとめ
今回は、ダンプ松本さんと長与千種さんの関係性の変化についてお伝えしてきました。
二人は同期として出会い、親密な関係を築きましたが、会社の策略により敵対関係となってしまいました。
しかし、ダンプ松本さんの引退試合での感動的な和解を経て、再び深い絆で結ばれることになったようです。
現在では、長与千種さんは「何があっても絶対守る」「彼女を脅かす人は絶対に許さない」と、ダンプ松本さんへの強い思いを語り、プライベートでも食事や旅行を共にする親友関係を築いています。
また、2021年にはダンプ松本さんの還暦記念大会で再び対戦し、長与千種さんがグータッチでダンプ松本さんの還暦を祝福するなど、二人の絆は今も続いています。
それでは、ありがとうございました!
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